【ベトナム開拓 ロストワックス鋳造】~新しい調達にチャレンジ~
海外調達貿易チームのグエン バン ドンです。海外調達事業でベトナム調達を担当しています。最近ベトナム調達品が増えていて嬉しいです。
ここ数年は新しい製品の調達にもチャレンジしてきました。それは、ロストワックス鋳造の製品です。
ロストワックス鋳造とは、ロウ(ワックス)を利用した鋳造方法の一種です。ロウで原型を作り、周りを鋳砂や石膏で覆い固めます。加熱して中のロウを溶かし出して除去すると内部に空洞ができるので、溶かした金属をそこに流し込めば原型と同じ形をした鋳物が出来上がります。 抜き勾配やアンダーカット(金型を2つに分割しただけでは取り出せない形状)を考慮する必要がないという特徴があります。精密鋳造とも呼ばれ、普通の鋳造よりも寸法精度の高い製品ができます。また、あらかじめ収縮率を考慮して原型を作れば、複雑な形状のものを一体化して鋳造することができるので、加工の工程を減らすことができる利点もあります。
お客様から稼働部に使う製缶品の溶接部分の強度を強くしたいとの相談を受け、一体化したロストワックス鋳造での製作相談を受けました。中国の工場でもできますが、お客様の希望によりベトナム工場で製作することになりました。
ロストワックス鋳造方法では、ステンレス鋼、アルミ合金、銅合金等さまざまな材質のものが作れるといわれていますが、弊社がお客様に依頼される製品の材質はステンレス鋼が多いです。 完成した製品の表面は綺麗です。
取引しているベトナムのローカル工場について、下記写真にてご紹介いたします。
原型を複数つなぎ合わせたツリーにセラミックをコーティングし、乾燥させる
この他にもロストワックス製作の相談を受けることが多くなり、お客様からのご要望に応えられるよう、今では複数の工場と取引をしています。
ベトナムの鋳造品についても、是非コンヒラの海外調達事業をよろしく お願いいたします。
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