【貿易チームでの4年目としての働き】~海外で製作するにあたってのポイント~
海外調達
貿易チームの国枝です。
この春で、大学新卒でコンヒラに入社して4年目を迎えました。私は主に製品の納期管理と既存のお客様への営業活動を行っております。貿易チームは海外との取引を活発にしていますので、新型コロナウイルスがベトナムや中国の製作工場に再び影響が出るかもしれないため、現地の情報や工場の製作状況、お客様への納入予定などに気を付けている日々です。
入社当初は人見知りでいつ何時も緊張していましたが、いつの間にか一人で客先訪問することも当たり前になりました。その中で納品した製品の品質伺いや海外情報の提供、お客様との情報交換を行っております。
今回はベトナムや中国といった海外で製作する際に「今までの製品と違う」「想定していた製品と違った」といったことが起こらないように確認ポイントを紹介させて頂きます。
<海外で製作を行う際のポイント>
・現地工場での入手が容易な代替材使用の可否
→JIS規格の素材が入手できない場合や、少量での調達が高額になる場合があり、現地の相当材を使用する
こともあります。
・現物の確認(図面に記載指示の無い部分のバリ取りや面取り)
→お客様が国内仕入先から海外工場へ製作を変更する場合、海外工場は表面仕上げや面取りといった指示が
図面に記載がないと対応してくれないこともあります。また、国内仕入先と長い取引の中で製品自体には
品質が改善されていてもお客様の図面に反映されていない場合もあります。
実際に、お客様からお預かりした図面に皿穴加工の寸法に記載がなかったため、サンプルを作った際にお客様が使用している皿ビスとうまく嵌まらず、頭がほんの少し出てしまったことがあります。原因は、ベトナムで流通している皿ビスと寸法が違っていたことでした。そのため、量産時の不具合を防ぐためにお客様の図面に皿穴加工についても詳細の寸法を明記して頂いて、その図面をもとに工場にも製作をしてもらったことで不具合を防ぐことが出来ました。
製作、量産してみて製作品のすり合わせがうまくいっていないとお客様からも弊社や海外工場に対する信頼を無くされてしまいますし、海外工場も日本のメーカーは要求に無い事を指摘してくるので困るといった相互不信のような状態になる可能性もあります。そうならないためにもコンヒラの貿易チームが間に入り、お互いの要望や許容点を取りまとめて製品に落とし込めるようにまとめてまいります。
4年目を迎えて、仕事の仕方やお客様との関係づくりにも慣れてきましたが、初心を忘れずお客様のニーズに沿った、最適な海外調達のご提案をしていきます。
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