【減圧脱水装置Umie】~鉛含有廃水処理の紹介 ~
減圧脱水装置 Umie神戸陸上営業チーム阪口です。
今回は「鉛」についてお話をさせていただきます。
因みに元素記号はラテン語で Plumbum が由来となっており Pb と表記されます。
皆さんの中には釣りを趣味にされている方も多いのではないでしょうか。
「鉛」と言えば釣りのおもりを思い浮かべます。
ちなみに、鉛(なまり)の語源は「生(なま)り~やわらかい金属」という説があるようです。
その鉛の用途は約90%が蓄電池(バッテリー)で、他には鉛ガラス(レンズやクリスタル)、防音・防振シート・放射線遮蔽材、銃弾や電子材料などがあります。
そんな鉛ですが、実は古代ローマ時代から鉛害(鉛中毒)で人々を苦しめていました。
あの有名なベートーベンもワイン好きが祟り、聴力を失ったとされています。 ワインに酢酸鉛を添加すると甘くなり、愛飲していたようです。
現在では規制が厳しくなり、水質汚濁防止法の人健康に係わる排水基準として「鉛及びその化合物」は基準値0.1mg/Lと定められています。(都道府県条例上乗せ基準もあり)
一般的処理法としては凝集沈殿法ですが、鉛のような重金属は沈殿しやすい大きさのフロック形成は難しく、微細フロックができるので困難な為、多段処理としてろ過(膜ろ過)が必要となってきます。また、解離してイオン化したものや鉛化合物はキレート樹脂などのイオン交換法を用いた高度処理も必要となり、それぞれの設備は使用される薬剤費と共に凝集物増加や汚泥処理費など、高額な設備費と維持費が掛かってしまいます。
減圧脱水装置Umieで蒸留法を用いれば、余計な薬剤費や設備負担を軽減でき、排出量の減容化にもなります。
ここで、蒸留法による鉛が含まれる廃水のコンヒラにおける処理テスト例をご紹介させていただきます。
鉛含有廃水 | |
鉛硝子切削廃水 | |
その他のデータもありますので、ご興味ある方は是非お声掛けくださいませ。実例をもとにご説明させていただきます。
いかがでしょうか。
コンヒラの減圧脱水処理Umieで原水を蒸発させて熱交換器で凝縮し、回収した水(回収水)は排水中に含まれる鉛含有量が大きく低減できることがわかっていただけたかと思います。
環境保全面からも重金属含有廃水を処理することは重要で、鉛含有水の処理はその一つです。
鉛を含む廃液の処理やその他排水規制でお困りのお客様は是非コンヒラへお声掛けください。
ご連絡をお待ちしています。
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