【遠隔監視とメンテで、装置の能力を最大に】
コンヒラリモート神戸製造チームの渡邊です。
今回は「蒸発濃縮装置」のメンテナンス実例についてご紹介させていただきます。
蒸発濃縮装置において、装置能力の低下の主な要因として考えられるのが伝熱面におけるスケールの堆積です。スケールの堆積により熱効率の低下が発生し、結果、蒸発能力の低下が発生します。この熱効率の低下については使用する熱源によって異なりますが、今回は2重ジャケット構造の蒸留窯(スチームによる間接加熱)のスケール除去の一例を示します。
このようなスケールについては、処理対象となる廃液の成分、性状から納入段階から予測できる場合と、そうでない場合があります。後者については、処理対象があくまでも廃液となりますので、原水の水質変動や経年的な蓄積により発生する場合です。
上記の写真においては、シリカ、カルシウムなどの含有率が増え、結果的に伝熱面に10㎜程度の被膜が発生し蒸発能力の低下を招きました。本処置としましては、エアーチッパーを用いて、堆積したスケールの剥離を実施しました。
このようなトラブルについては、突然、顕著に問題が発生するわけではなく、経年的に徐々に症状が現れる為、普段、日常管理をしっかりされていても気づきにくいものです。
このような事象に対して、弊社のコンヒラリモートを活用いただくことで、データロギングにより、日々の日常管理が軽減されるとともに、トレンドグラフ監視することで早期に変化を検知することも可能となります。
弊社、技術者による定期点検の実施、またはコンヒラリモートの活用により、予期せぬトラブルを未然に防ぐ予防保全を視野に入れた適切な設備の維持管理をご提案させて頂きます。設備導入後のアフターフォロー体制に対しても、ご安心頂けるよう取り組んでおります。
また現場におけるユーザー様の生のご意見、改善要望が弊社における課題となり、より良い設置開発へ繋がりますのでご協力の程、宜しくお願い致します。
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