【配管部材との戦い】
2016/08/15|社員ブログ
神戸製造チーム支援のIです。
神戸支社がポートアイランドへ移転してから、はや半年以上が経ちました。
移転して一番の変化はやはり社内に工場が出来たことですが、これにより私の業務も一変しました。現場作業に係る業務が増えることは予想していたので、移転前に本社へ工場見学に行き、在庫管理方法や現場との連携方法など学んできたつもりでしたが、いざ稼働すると思うように行かないことも多く、日々悩みながら勉強の毎日です。
ただ、悩んだり行き詰まることが多い中、分かるようになったことも増えました。
最たるものは、配管部材の名称と現物、そして異なるサイズ表記の照合です。恥ずかしい話ですが、移転前はフランジやフランジパッキンくらいしか部品を見てピンとくるものがありませんでした。今までは本体製作の際に外注にその部材の手配と組立を一括で依頼していたため、手配すらしたことがなかったからです。
ブッシング?ユニオン?エルボ?ソケット?一体何の呪文かと思うほどのカタカナの羅列で、一通りの名称を覚えるだけでも一苦労でした。しかし名称を覚えただけでは意味がありません。仕入れたからには当然検品作業が待っています。
仕入れた物が種類ごとに分けられて名称・サイズのシール等が貼られていれば書類との照合くらいは出来る、と思っていましたが、甘い考えでした。着荷した箱を開ければ、中はビニル袋で種類ごとに分けられているものの、名称の表記すらありません。
始めのうちは設計チームが作成してくれた一覧表で部材とサイズを都度照合しないと検品できず時間がかかっていましたが、注文書作成で部材名に慣れ、検品で実物を見ているうちに、今では資料無しで検品できるようになりました。
そして部品名の次に待っていたのが、サイズ表記でした。異なる2種類の呼び径表記があるのです。どのサイズ同士がイコールなのか、さっぱり分かりません。こちらがA(mm)表記で注文しても、仕入先からはB(in)表記で納品書がくる上、部品の刻印もB(in)表記なので、これもひたすら注文と検品で慣れるしかありませんでした。「1/4って何Aだったっけ?」と聞かれて「8Aです!」と答えられるようになったのは、本当につい最近のことです。
設計や現場作業をされている方からすれば何を初歩的な、と思われるかもしれませんが、分からなかったことが分かるようになったのは、自分の中では大きな変化でした。これらが分かるようになってからは部材の引当が出来るようになり、パーツリストさえあれば装置製作に必要な部材を揃えて組立担当に渡せるようになったので、現場の負担を少しでも減らすことが出来たら、と思っていた中、ようやく踏み出せた一歩でもあります。
まだまだ課題や勉強が必要なことは山積みですが、これからもある時は事務所で事務作業、またある時は作業服を着て現場で汗だくになりながら、少人数のチームを影ながら盛り立てていきたいと思います。