【海外工場の長期休暇対応】~不測の事態に備えて~
2021/03/05|社員ブログ
貿易チームの国枝です。
今回は海外工場の長期休暇時期の対応について説明させて頂きます。日本と海外の異なる習慣の一つとして年末年始の休暇があります。この休暇は春節休暇や旧正月休暇と呼ばれており、当社と取引しているベトナムをはじめとするアジア地域で毎年1月から2月の間に旧暦のお正月を迎える時期にあたります。1月から2月と書いたのは毎年日程が異なるためです。下の表は2016年から2021年のベトナム・中国の春節休暇をまとめたものです。
この春節休暇の時期に海外工場は休日となる為、製品出荷で貨物量が増加したり、休暇による工場の操業停止で納期が長くなったり、普段以上に納期調整が必要な時期にもなります。ベトナムは1週間程度の休みのところが多く、中国では一部で1か月程度の長期休暇を取る工場もあります。(遠方からの出稼ぎ労働者が多い工場によく見られ、この休暇で故郷へ帰るようです)
国内のお客様にも春節休暇の時期には納期に余裕を持ったご注文をして頂くように連絡して、製作工場にも春節休暇前に製品が出港できるよう手配しておりました。またお客様には希望納期から前後しての納入となることをご了承頂いて、春節休暇による納期トラブルは発生することなく乗り切っていました。
しかし、昨年ばかりは中国で新型コロナが流行し春節休暇の期間と重なったため工場の操業再開延期や、感染防止のために物流網の遮断で貨物が現地の港で足止めされて輸入出来ないといったこともありました。当社も海外の各工場や船会社にこまめに連絡を取り最新情報を要求し、お客様にその情報共有や相談をしたうえで、どうしても納期までに必要な製品は空輸便で何とか間に合わせるなど必死に対応したことを鮮明に覚えております。
今回は海外工場の春節休暇における納期調整をご紹介させて頂きました。新型コロナの感染拡大によって海外工場の物流網の遮断、出港延期という不確定要素が加わりましたが、当社は今まで以上に海外の各工場や船会社と連携を取って、早めの製作と船便の手配を行うことでお客様の納期から遅れないよう対応しております。また、ベトナム・中国など複数の国から調達しているので、中国が遅れていたとしても、ベトナムでカバーして調達することも可能です。
このような状況で海外工場が無断で納期を遅延してくる、製作納期が毎回バラバラで生産計画の見通しが立てづらいといった海外製品の納期でのお困り事に関するご相談や、今後を見据えたリスク分散も含めて、ベトナムをはじめとする複数調達に興味がございましたら、コンヒラ貿易チームまでご連絡ください。長年の実績や経験からお客様の潜在的なニーズに即した最適な海外工場のご提案をさせて頂きます。