【ベトナム人の特徴① ~品質安定のために注意していること~】
2019/05/31|社員ブログ
貿易チームのベトナム出身のグエン バンドンです。
今回は、アメリカ社会学研究所(American Institute for Social Research)によるベトナム人の特徴についての研究結果を紹介させていただきます。アメリカ人はベトナム人のことをよく理解していて面白いと思いました。ベトナム人としてこの研究者に感謝します。
アメリカ社会学研究所によると、ベトナム人の10の特徴として以下が挙げられています。
1. 一生懸命働くが、満足しやすい。
2. 短期的な困難に対処する場合は賢く創造的だが、長期的かつ柔軟に考える能力は不足している。
3. 手先は器用だが、完成品の最終仕上げにはあまり気にしない。
4. 現実的でもあり理想的でもあるが、それを原則の方向へ推進しない。(良いことでも原則化しない)
5. 学習意欲が高く問題理解が早いが、最後まで学ぶことは滅多にないので、知識にはシステムも基本もない。さらに、ベトナム人は自己啓発のために勉強しない(小さい時は家族のために勉強する。大きくなったら、見栄や仕事のために勉強する)。
6. 開放的な性格で「おもてなし」の心を持つが、その「おもてなし」は長続きしない。
7. 節約するが、時々無意味な目的のために無駄にする。(見栄のため、または自分を誇示したいため)
8. 困難や貧困な状況には団結と相互扶助の精神があるが、より良い条件(裕福であるなど)では、この特性はあまり見えない。
9. 平和を愛し、すべてに耐えることができるが、小さな目標のために重要な目標を犠牲にしている。(目先のことにとらわれがち)
10. 集まるのが好きだが、強さを生み出すためのつながりが欠如している(1人では優れた仕事を成し遂げることができる。3人ではそれをうまくやらない。7人では何もできなくなる)
ベトナム工場と取引をする中で、この特徴が表れていたと思う事例を紹介します。
3. 手先は器用だが、完成品の最終仕上げにはあまり気にしない。
この特徴に関して、ベトナム人以外、多くのベトナムで働いた経験がある外国人またはベトナム現地工場を訪問した外国人は納得してくれると思います。
例えば、塗装やメッキなどの表面処理があり、外観品質が要求される製品があります。表面処理を綺麗にできても、梱包などの最終の工程で製品の取り扱いが良くないこともありました。製品を取り扱う時に手袋(軍手)を使わず素手で触って指紋が残ってしまい、前工程までの努力が勿体ないと感じました。
この特徴を理解して、注文を受けた部品を初めて製作するときには我々はベトナム工場を訪問して、細かい部分までしっかりと品質を確認して現場にも注意して最終仕上げに気を付けています。実際に我々が見本となって作業をすれば、皆さん同じように作業をしてくれるので安心です。
次回のブログでは他の特徴にも注目して紹介させて頂きます。
宜しくお願いします。