【仕事の実践が一番成長効率がよい(3千時間の壁)】
2020/09/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
「1万時間の法則」という有名な言葉があります。何かをプロとして食べていけるようになるまでに必要な訓練、練習、実践に必要なトータルの時間を言います。例えば、英語がネイティブレベルまで話せるようになる。ゴルフがプロとして食べれるレベルになる。などです。「1万時間の法則」については、こちらに詳しく書かれています。諸説ありますが、有名な説の一つとして以下読み進めてください。
数年前から、私はお酒が飲めないので接待目的と運動を兼ねてゴルフをするようになりました。ゴルフでお客様の足手まといにならないようスキルアップのため、ゴルフプロのYouTubeもよく見るようになったのですが、一人のプロが言った言葉にとても納得できたので、紹介します。
そのプロが言った言葉は「いろいろとテクニックもあるが、結局は圧倒的に練習時間で決まる。」ということです。その方は当時、全国レベルのゴルフ部強豪高校に入学し、毎日ゴルフ漬けだったそうですが、概ね3千時間練習するとゴルフ初心者も含めて、ほぼゴルフ部員全員がシングル(ゴルフの世界では、アマチュアに尊敬されるレベル)になったそうです。そして更にプロを目指す生徒は、プロとして食べていくために、1万時間を目指して練習を続けていくそうです。
では1万時間と3千時間はどれぐらいの年数を要するのでしょうか? 1日当りの実践時間で、毎年一般的な就業日数250日間勉強した場合、以下の表のようになります。
1 日当り 学習時間 |
年間 学習時間 |
1 万時間に なる年数 |
3 千時間に なる年数 |
2 時間/日 | 500 時間/年 | 20.0 年 | 6 年 |
4 時間/日 | 1,000 時間/年 | 10.0 年 | 3 年 |
6 時間/日 | 1,500 時間/年 | 6.7 年 | 2 年 |
8 時間/日 | 2,000 時間/年 | 5.0 年 | 1.5 年 |
10 時間/日 | 2,500 時間/年 | 4.0 年 | 1.2 年 |
社会人になって、仕事をしながら新しい外国語などを身に着けようとすると、疲れた体に鞭打ったとしても毎日せいぜい2時間程度しか確保できないので、この表から見ても3千時間に達するのに6年もかかり、更に仕事で使えるレベルには20年かかることになります。ものすごい労力と学費が必要なことがここから読み取れます。
ところが、仕事を通して実践を積むのなら、1日単純に6時間は実践できるので、玄人レベルには2年でなり、プロレベルには6.7年で到達できることが分かります。
このことから、一番成長できる近道は「仕事を通して実践を積む」ことなのは間違いないです。しかもお金をもらいながら学べるので、会社が終わってからお金を払って学ぶのとは真逆ですし、仕事を通して学ぶ場合、先輩、上司、取引先に無料でプロから学べるということになります。
以上の事から、会社から期待されていることをキチンと理解するとともに、自分は何でプロを目指すのかをいつも意識して仕事の実践に取り組んでいくことをお勧めします。どんな仕事でも、自分で実践し3千時間を超える頃には、その仕事では周りに頼られ、かつ後輩を育成できるコーチレベルには達しているはずです。その分野では安心して頼られるレベルに達していますし、必ず結果を出せるようになります。
もう一つ、お伝えしたいことがあります。それは、逆に一人ですべての分野でプロになることは不可能、ということです。だからこそ、プロは自分が苦手な分野のプロと人脈を作りチームでより大きな仕事を成し遂げます。ですから、なんでも自分でやろうとするのではなく、社内外のプロの人脈を日ごろから意識して作り、自分自身も他のプロから声をかけてもらえるプロを目指してください。