【チームは謙虚な個性の組合せ】
2018/04/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
前回はチームプレイの素晴らしさと必要性について、書かせていただきました。今回は「個性」と「謙虚さ」について書きたいと思います。
チームプレイと聞くと「個性がない」というイメージを持つ人もいます。しかし実際は個性が違う同士が組まないとできない仕事がかなりあります。それは「開拓」と「運用」です。
新しい事業、新製品、新開発、新規開拓を考え出し、後先考えずリスクを冒して自ら飛び込むタイプは「楽天家」です。それに対しキチンとリスクを考え、計画し、システム化し、運用を円滑に確実に回せるタイプは「慎重家」です。
「楽天家」と「慎重家」は全く個性が違い、よく喧嘩します。しかし、どちらか一方だけでも事業を回し続けることはできません。お互いにウマが合わないのに、お互いなくてはならない存在なのです。
「夢見る楽天家」は、次々とやりたいことが出てきて、すぐにやりたがります。そして、落ち着くとすぐに飽きて止めてしまいます。
「慎重な運用家」は、きちんと計画し、準備しないと動きません。時には新しいことに取り組むこと自体嫌がります。しかし、一度運用が始まれば、きちんとシステム化まで行い、安定して運用し続けることができます。
ですから、「夢見る楽天家」が開拓をはじめ、開拓地を広げます。しかし現場で判断しながら開拓することが多いため、開拓現場は次々と困難が発生し、七転八倒しながらなんとか獲得していきます。しかし、そのように開拓された事業は、グチャグチャな状態になっており、ここからきちんと回る様に整備していくのは「慎重な運用家」です。このように、どちらが欠けても新しい仕事は成り立たないのです。
よって同じ目標に向けて、チームプレイで進むというのは、個性を殺すのではなく、個性の違い(=強み)をきちんと認め合い、自分の強みと、相手の強みをうまく組み合わせて全体のチーム力を発揮するという状態だと考えています。
ただし、前提で必要なのは「謙虚さ」と「自己犠牲の精神」です。
能力が飛び抜けている人であっても、周りのメンバーの支えがあって初めて自分の個性が発揮できるのだという「謙虚さ」が必要です。
また、チームの目標達成のために動くため、チームのために自己犠牲の精神(利他の精神)もなければ、チームとして全く機能しなくなります。
「謙虚さ」「自己犠牲の精神」が無い個性は、ただの「わがまま」でしかないので、チームプレイにとってはかえって邪魔になります。
当社は、次々と新しい事業、製品開発に取り組むことが好きな会社ですが、今後も謙虚な気持ちと、利他の精神で互いに個性(強み)を認め合いながら、個性をきちんと発揮できるチームプレイを目指します。