【「2週間ルール」の効果】~誰でもヒーローになれる~
2019/12/01|社長ブログ
社長の山本太郎です
前回のブログで「2週間ルール」という、重要なことは2週間でやりきる、または2週間でやり切れる大きさに、仕事を分解して一気呵成にやり切ることをお勧めしました。
当社は現在、人事評価制度の大幅なリノベーションに取り組み始めて1年が経過したのですが、そこでも同じ2週間ルールが効果に結び付くことに気づきました。
新しい人事評価制度では、四半期(3か月)単位で目標設定を行います。すると設定してから3か月後に、全く当初立てた目標ができてない人と、安定して目標達成ができている人にきれいに分かれていることに気づきました。しかも、その集団が明らかに偏っているのです。
傾向を見ると、結局「2週間ルール」で動く人と、「いつかやろうルール」で動く人の差だとわかってきました。
2週間ルールが習慣化している人は、2週間で目標のうちのこれぐらいまではやろうと狙いを定め、それに向けて日常業務と兼ね合いをもたせながら取り組んでいます。それができない人でも、直属の上司が「あれ、できそう?大丈夫?」と本人と話し合いながら、日報や日常会話のなかで一歩一歩忘れ去られないようにこまめに背中を押しています。結局気が付けば、2か月後ぐらいには概ね3か月目標の目途がついています。
ところが2週間ルールがない場合、「いつか、時間が空いたらやろう」と決めているので、どうしても日常業務を優先し、疲れ果てて「また今度」と考え、結局期限の直前になってスパートをかけても追いつかず、未達になってしまいます。
そこで、今回試しにいつも未達のメンバーに2週間に区切って目標を立て直すように順序立てて説明すると、あら不思議。3か月目標が1か月で終わってしまいました。全く同じ人間なのに、たったこれだけのことで差ができるものなのです。
この2週間ルールは慣れてしまえば誰でもできるので、しばらく2週間ルールが苦手なメンバーに具体的にフォローしていくことにしました。なぜなら、当社社員の中には能力がすでにあるのに自分自身でその使い方を分かってない人が多いので、本当にもったいないということを前々から感じていたからです。どんな立派な仕事でも、実は日々の地味なコツコツとした小さな取り組みの積み重ねであることがほとんどです。その一つ一つの小さな取り組みは、ほとんどの人ができるレベルです。つまり、多くの方ができる小さな(2週間でできる)仕事を遠くのゴールに向けて日々コツコツと行い続けることができれば、結局その積み重ねで大きな仕事を成し遂げることが可能になります。つまり多くの人が仕事のヒーローになれるのです。一度コツをつかんでもらえれば、社員にとっては一生の財産になりますし、自主的・自発的に成長しつづけるようになるため、結果生産性も価値も上がるので、待遇も良くしていける会社になると信じています。