【事前準備】
2014/10/01|社員ブログ
貿易チーム営業支援のUです。わたしは、日頃の業務では、何事も早め早めに準備をして取り組むことをいつも心がけています。
事前にきちんと計画して準備していれば何か問題が起きた時に対処する時間と余裕が生まれるからです。それは学生時代のあるノープランな旅行がきっかけでより心がけるようになりました。
まだ大学生だった私は、友人3人とマレーシア・シンガポールへ旅行に出かけました。当時台湾に留学中の私と、フィリピンに留学中の友人3人とで マレーシアの“空港”で待ち合わせをすることになりました。宿泊するホテルも旅ルートもノープランの旅でした。私が搭乗した飛行機は15時頃に台北からクアラルンプール国際空港へ無事到着しました。一方、友人達の乗った飛行機は夜の22時半頃に到着すると聞いていました。そこで私は”空港”で雑誌を読んだり、食事をしたりしながら8時間ほど1人で友人達を待つことになりました。
しかし22時半頃を過ぎても到着ロビーにあるArrival Boardにフィリピンからの飛行機着陸の表示がありません。遅延のことも考え、待ち続けました。しかし23時になってもArrival Boardに「着陸」の表示は無く、最終的にBoardの点灯が消えて画面が真っ暗になりました。空港の職員も帰宅し始め、辺り一面人気がなくなりました。
私はパソコンを持参しておらず、友人達と携帯電話も繋がりません。空港からはもうバス1台も出ていません。土地勘が無い東南アジアの深夜はとても心細く感じました。
途方に暮れていると一人のマレーシア人の男性が私に声をかけてきました。「何をしているのか。」と聞かれたので、簡単に事情を説明しました。すると男性は「○○航空はLCCだから、クアラルンプール国際空港ではなく、ここからTAXIで20分ほど行ったところにある別のLCC専用空港に着陸する。」と教えてくれました。
その男性が自分のTAXIで私を空港まで送迎してくれると申し出てくれました。しかし深夜に外国で見ず知らずの人の車に乗ることに非常に躊躇しました。提示された料金は通常のTAXI代よりも高額でした。
でもこのまま空港で過ごすことも嫌でしたので結局、彼のTAXIに乗ることにしました。彼のTAXIは空港の地下駐車場にあり、そこから乗り込みました。
TAXIの中では極力個人情報は話さないようにし、可能な限り冷静さを保ち、TAXIを下車した後のことをしっかりと考えました。クアラルンプール国際空港からLCC専用空港まで車で20分でした。今まで生きてきた中で一番長い20分間だったことは間違いありません。もう一生日本に戻れないのではないかとも考えました。
幸い、その男性は良い方で、私をLCC専用空港まで無事に送り届けてくれた上に、友人達と合流するまで一緒に付き添っていてくれました。友人達とも無事に合流できた後も良いホテルを紹介してくれました。ちなみに現在はそのLCC専用空港は既に廃止されています。代わりにメイン空港からアクセスが便利になった豪華なLCC専用空港が新築されたそうです。
当時は「男性が親切な人で良かった。」「無事に友人達と合流できてよかった。」と思いました。それからしばらく経った頃、海外にて邦人の方がTAXI絡みの犯罪事件に巻き込まれてしまったという悲しいニュースを見て、その時に「自分は単に運が良かっただけだった。」と心から痛感したと同時に軽率な行動を反省しました。
このような経験もあり仕事では、4点のことを必ず心がけています。1つ目は、分からないことは事前に確認すること、2つ目は何事も準備をして取り組むこと、3つ目はきちんと先のことも計画して行動することです。そして4つ目は予想外の出来事が起こった時でも、冷静に臨機応変に対応することです。このような怖い経験をしたことにより何とか対応しきる自信がつきました。これからも失敗から学んだことを活かし、仕事に一生懸命励んでいきたいと思います。