【リーダーは、PDCAの中心で一人で回せる人(目標達成に向けて)】
2020/08/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
前回はG-PDCAスパイラルの「A(調整・リカバリー)」について紹介し、無事G-PDCAを一通り私なりの考えを説明させていただきました。
今回は最後にG-PDCAを中心で回す「リーダー」について書かせていただきます。
第一にリーダーとは「G-PDCAスパイラルを中心で回す人」です。計実トレースを回すことこそリーダーであり、絶えず自分の組織が設定した目標に到達するための具体的計画が期日通りきちんと実行され、達成されたかトレースを繰り返さなければいけません。リーダーとはまさに飛行機の操縦士であり、目標地点に計画通りに到達するために、具体的計画を定め、実行させ、絶えずコックピットを見ながらトレースしなければいけません。リーダーだからとコックピットを離れたり、人に操縦ハンドルを握らせてはいけません。リーダーとは計実トレースという渦の中心で仕事をする人なのです。G-PDCAを中心で回す人は管理職でなくとも、新入社員であろうとその仕事のリーダーと言えます。飲み会でも幹事はリーダーなのです。
第二にリーダーとは「組織の目標を明確に設定し、示す人」です。組織に目標がなければ、目標に向けた具体的な行動計画が立たず、ただ風の向くまま気の向くままの「その日暮らし」をする毎日となります。その日暮らしの毎日は、ゆでガエルのように徐々に気づかないうちに組織を衰退させ、やがてその組織を沈没船にしてしまいます。 リーダーは目標をただ設定するだけではだめです。自分の目標を何度も考え抜き 、イメージし続け、まるでもう実現したかのように錯覚するまで思い描き続けなければいけません。目標とは言い換えれば「リーダーが強く願望する、なりたい姿、やりたいこと」です。リーダーは「あなたの目標(欲望)はなに?」と聞かれれば即座に明確に答えられなければいけません。
第三にリーダーは「一人」でなければいけません。何人かが共同でプロジェクトや仕事をすると、必ず責任感が薄まり、「共同リーダーにやってもらおう。そうすれば自分だけのせいじゃない」と考え始め、責任の所在も不明確になります。そして一番最悪なのは、リーダーの下で動く人たちが、「どっちのリーダーに聞けばいいのかわからなくなる」ことと、もう一つは「自分に都合の良いリーダーだけに相談する」ようになることです。そうなると、その組織はバラバラになり始め他責の発言が増え、結局中止、解散し失敗経験だけ残ってしまいます。
第四にリーダーとは「一度設定した目標を決して手放さず、必ずやり抜くという覚悟を持てる人」です。新規開拓、研究開発など前例のないことを新しく成し遂げた人たちに共通しているのは、能力でもシステムでもなく、ただ純粋に「できるまで止めなかった」だけで、達成しない人は「できる前に止めた」だけなのです。「できない理由」をいくらでも言えますが、リーダーは「どうすればできるか」絶えず考え、行動し試行錯誤できる人です。
本日お伝えしたかった「G-PDCAスパイラル」のリーダーの条件、特徴は以下の4点です。
1.リーダーとは「G-PDCAスパイラルを中心で回せる人」
2.リーダーとは「組織の目標を明確に設定し、示せる人」
3.リーダーとは「責任をもって自分1人がリーダーだといえる人」
4.リーダーとは「必ずやり抜くと覚悟できる人」
以上、6回に渡りご紹介してきました。
何をいまさらと思われるかもしれませんが、「5S活動」「PDCA」と昔からずっと使われる仕事の基本は、仕事の原理原則であり、逆に言えば、仕事のコツは案外シンプルで、それを繰り返し実践することで、プロ職人のように「体得、体感し無意識に使える」レベルになるのだと思います 。「5S」と「G-PDCA」の二つのスキルを実践でき、かつ人に教えるレベルになると急激に人生がバージョンアップし始めるので、是非身に着けてください。